おつかれさまです、鬼部長です。
いよいよ今年も新卒採用が始まります。採用面接は人材マネジメントにおいて最も重要な仕事の一つですので改めて気合も入ります。
そして、学生さんたちのフレッシュな意気込みに触れ、たくさんエネルギーを頂ける機会ですので毎年楽しみにしています。
中には学生時代にスペシャルな経験をされている方もいらっしゃいますが、ほとんどの学生さんはこれまでの経験よりもポテンシャル重視。
改めて面接官として留意すべきポイントを思い出していたところです。
地頭の良し悪しとは?
大前提、SPIの言語・非言語スコアは、ビジネスの基礎ポテンシャルとしてほぼ当たっています。その上で面接で見抜きたい素養の一つに地頭の良し悪しがあると思います。
地頭という言葉の定義は広く捉えられ方は様々かと思いますが、私はビジネスの現場で求められる地頭は「思考体力のポテンシャル」に置き換えるようにしています。
「知識」と「経験」は入社後にいくらでも得る機会がありますが、そこから自分で考えて課題設定したり、ミッション化出来る人かどうかはポテンシャルで分岐すると経験上感じます。
地頭を分解すると?
地頭の良し悪しを「思考体力のポテンシャル」に置き換えた場合、これを判定するのは
「好奇心」×「試行錯誤の数」
に着眼するのがシンプルで分かりやすいと思っています。
新卒の面接では学生時代に頑張ったエピソードを中心に進めることが多いですが、部活動、ビジネスコンテスト、アルバイトなど、コンテンツに関わらず事実のみを語られると面接官としては尺が持たず、なかなかツライところです(笑)
特に幼少期から始めて今も続けていて辞めたいと思ったことはない、というのがウリだと取り組み背景がそもそもありません。自然と好きになった事にポジティブに取り組んでいるケースが多いため、ポテンシャルの見極めには向かないのが実態です。
面接においては必ず何かに取り組んだ背景やプロセスを掘り下げます。「好奇心」の強い人は着眼点が多く、経験に対して自分なりの解釈を持っている傾向があります。また「試行錯誤の数」が多い人は、多少難しいことでも最適解を見つけようとする思考が自然と身に付いている傾向があるように思います。
仕事に置いては必ずしも最初から個人の意向に沿ってミッションを任せられるわけではありません。置かれた環境下で興味関心を持って取り組めるかが重要。自ら意味付け、ミッションに向き合いカイゼン策を考えられる人かどうかはマネジメント上では非常に重要な見極めポイントです。
面接で失敗談や苦労話を聞くのは、単にガッツがあるかどうかを確かめているわけではありません。事案へのコミットメント、困難をどう受け止め前に進めた経験があるか、思考体力のポテンシャルを問う意味の方が大きいと私は捉えています。
まとめ
面接において地頭の良さを見抜くために重要なことは、
候補者の成長プロセスを見ること、物事の解釈の仕方を確認することだと思います。
そもそもの取り組みの背景、節目でどんなことを考え工夫したのか。
探求心や失敗も含めたチャレンジのあれこれが見えることで、その人と働いた時のイメージが掴めてきます。
とまあ、ツラツラ書いてしまいましたが……
昭和育ちの私は気合の入った人材、部活動にひたすら打ち込んで来たような武骨な人が大好きです。マネジメントでなんとかなる。とつい候補者の長所を探してしまう自分への戒めの意味も込め、このタイミングで言語化してみました(笑)お付き合い頂きありがとうございました。
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